鏡の国の外科室

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【部内戦優勝】スーパーリトル級シングル(サークル内企画)について(前編:環境考察)

1.はじめに

 これは、つくポケ(つくばポケモン大好きクラブ)の部内戦「スーパーリトル級シングル」について書いたものである。14人参加の部内戦で4戦4勝の優勝を飾れたので、一応記録を残しておこうと思う。とはいえ腕もないプレイヤーの考えなのであまり信用しないように。

 

 環境考察から使用構築まですべて書こうとしたらはちゃめちゃな分量になってしまったので使用構築は別記事で。

 この記事は対戦後に書いているので、特に要注意ポケモンは対戦で出会った型からの気づきも含まれている。しかし環境考察は概ね対戦前に自分が考えたものである。

例により無断リンクなので何かあれば@eru_kyokaまで。

 

 

 

2.ルール

・進化を2回するポケモンのうち、最初の進化段階のポケモンのみで対戦を行う。

例:フシギバナは2回の進化を経るので、その最初の段階のフシギダネが使える

  1度で最終進化になるコラッタ、進化しないカモネギなどは参加できない。

・それ以外はレーティングバトルのシングルバトルシーズン16(開催当時最新のシーズン)のルールに準拠する。(→過去作×)ただし、USUM環境で再現可能な個体に限り過去作の個体も認める。

・使用可能なポケモンリストは以下の通り↓(自作なので漏れがあってもご容赦を)

スーパーリトル級シングル使用可能ポケモン.xlsx - Google ドライブ

 

3.要注意ポケモン

 ここでは、事前考察の段階で強そうなポケモン、また実際出会って強そうだったポケモンを要素別に挙げていく。

①高~中速アタッカー

ニョロモ

 種族値がS90のためすいすいがなくても十分に速い。はらだいことアクアジェットで高速高火力を実現できるかもしれない。

 追記:アクジェ覚えないらしい。どこで勘違いしたんだ…

・ケーシィ

 高速高火力の代名詞。耐久はないも同然だがC105にS90は驚異的。サイコキネシスで縛れる相手は数多い。さらにマジックガードでステロダメを受けないので襷を安全に使用できる。きあいだまがないことに注意。

・ゴース

 だいたいケーシィ。C100にS80とケーシィには劣るがその分通りの良いゴースト技を一致で打てるのが強み。みちづれ、さいみんじゅつなど小技も充実。例によってきあいだまはない。

ヤヤコマ

 はやてのつばさによる優先度付きひこう技が脅威。ステロが厳しいのはファイアローと変わらないうえブレイブバードも覚えないので最高打点がアクロバットになる。すばやさそのものは62なのでそこまで高くない。

ツタージャ

 S63なのでジャローダのイメージほど速くはないもののあまのじゃくリーフストームは変わらず。へびにらみでサポートも。

②鈍足アタッカー

ナックラー

 A100から一致じしんを打ってくる屈指の物理アタッカー。ただしHBDがすべて45、S10なのでトリル等のサポートがいる。サブウェポンもばかぢから、がんせきふうじ、かみくだくなど豊富で、その火力もちからづくで補強してくるうえフェイントという先制技(しかも優先度+2)も持つ。

ルリリ

 低い種族値はちからもちでカバー。一致おんがえしはナックラーのじしんに少し劣るくらいの威力がある。ただしアクアジェット、じゃれつくを覚えない、すてみタックルを覚えない(過去作ありなら可)ため技が足りない。

イシツブテ(原種・アローラ)

 A80から通りの良いいわ・じめん・でんき技を打てる。原種はじしんを一致で打てるがアローラはエレキスキンを載せられる。しかし鈍足ゆえ行動保証を持てるがんじょうが優先されそう(一応アローラもがんじょうにはできる)。

ユニラン

 鈍足版ケーシィ。ケーシィと同値のCにマジックガードなどかぶる箇所は多い。じこさいせい、がむしゃらなど独自の技は多く、トリラーと殴り手を兼ねられる点が特徴的。

・コイル

 貴重なはがねタイプ。それに加えCも95あるので攻守ともに優れたポケモンといえる。特性は行動保証を得られるがんじょうが優勢だが、耐久調整と併せてアナライズもあり得るか。

ヒトツキ

 貴重なはがねタイプ。Aの数値こそ80で上位陣には劣るが、優秀な耐性、通りの良いゴースト技などで十分戦っていけそう。ケーシィやゴースをかげうちで縛れるのも優秀。ギルガルドと違ってCも低ければDも低い。

③場作りに優れたポケモン

ミズゴロウ

 あくびとステロを兼ねられるポケモン。加えてカウンターとミラーコートの打ち分けも可能。ラグラージと同じく良い起点作り要員になり得る。

ポッチャマ

 同じくあくびとステロを兼ねる。あとはフェザーダンスとかきりばらいとかで差別化できそう。

ケロマツ

 貴重などくびし要員。ゲッコウガと同じく幅広いタイプの技を扱えるが、みずしゅりけんやダストシュートあたりは使えない。素早さは平凡(S71)なため初速と技の豊富さでフシデと差別化したい。

フシデ

 貴重などくびし要員②。かそくと併せて上をとれる局面が多くなり得るが、バトンタッチはできないので注意。

ウリムー

 ステロ撒きに加えて襷がむしゃら+こおりのつぶてができる点で優秀。がむしゃら+先制技は多くのポケモンが使えるがステロとの両立は珍しい。

・あとはユニランもトリラー兼アタッカーとして活躍できそう

④受けに優れたポケモン

・ポリゴン

 最強のポケモン。一人だけスペックが違う。輝石かZテクスチャーで耐久をあげればまずワンパンされない。そのうえCも85あるので火力も並以上で、ダウンロードでそれをさらに増強してくる。あとトリラーにもなれる。ポリゴン2のような受けとしても、アタッカーとしても運用できるポケモン。唯一の弱点はSが40しかないこと(最速かつZテクスチャーしても高速アタッカー諸々を抜けない)。

ヨマワル

 ゴーストらしく小技に長けている。おにび、いたみわけ等は受けに重宝するし、くろいきりやのろいは積みアタッカーを対策できる。ふゆうでナックラー等のじめん技も無効化できる。輝石込みならさらにその耐久力が上がるだろう。

ピンプク

 ラッキーに近い種族値配分。しかしちきゅうなげはおろかタマゴうみすら覚えないので同様の運用は不可能。特殊耐久は本物なのでねむるとしぜんかいふくを絡めれば戦えるかもしれない。

タマザラシ

 輝石持ちが一般環境でも使われているらしい。HPが高いので驚くほど耐久が高く、隙あらばぜったいれいどを打ってくる。

・その他のポケモンもすべて輝石次第で超耐久を獲得しうる

⑤その他独自の個性を持つポケモン

アチャモ

 唯一のかそくバトンの使い手。種族値の関係上、加速一回で高速アタッカーの上をとるにはかなりの努力値を要するものの、剣舞や分身を後続に渡せる(ビルドアップは覚えない)。

ゴチム

 かげふみでのキャッチ。ゴチルゼルと同じく有利な相手を逃さず積みの起点にすることができるが、シャドーボールが跋扈する(低耐久が多いのでポリゴン等が通りの良さから採用しそう)環境では厳しいか。輝石を持ってもいずれDダウンを引くので受けきれないと思う。

⑥低レベルで強そうなポケモン

ココドラ

 がんじょうとがむしゃらを兼ねられる唯一のポケモン。搦め手のない相手にはきのみジュースと合わせて強力なプレッシャーをかけられる。ただしがむしゃら後の削りには苦心するかもしれない。

ユニラン

 自身がトリラーも兼ねられる。速く倒されれば後続のトリルを残すことができ、倒されなければがむしゃらで削りを入れられる。マジックガードでどくややけど・ステロ等での機能停止がしづらいのも魅力の一つ。最大の欠点はレベルを下げなくても普通に強いユニランをレベル50で採用できないこと。

ウリムー

 あまりレベル50とやることは変わらない。がむしゃらのダメージとこおりのつぶての与ダメを天秤にかけることになりそう。

・その他がむ石火ができる方々

 ウリムーが天候ダメ無効という点でかなり優れているので他の採用には明確な差別化点が必要(もちろん両採用なら別のポケモンも入りうるが)。

・コイル

 がんじょう+オレンorきのみジュース+リサイクルで無限戦法ができる。ただ稼げるターン数はリサイクルのPP分(=16)なのでそこまで無限というわけでもない。ターンを稼ぐだけなら単に速いポケモンでみがまもする方がいいかもしれない。

※低レベルがむしゃらの参考URL(6世代)

【トリプル】低lvがむしゃら【簡単まとめ】 : ちゅーと半端なジグリパフ

【トリプル】がむしゃら 図解とランク付け | けだまメモ

 

4.環境考察(いそうな構築)

①高速ポケモン主体

 ケーシィやゴースといった高速高火力のポケモンで相手の上をとりつつ受けられない火力を押しつけていく。この環境の高速ポケモンはとにかく耐久がないので何らかの形で上をとられる(S操作、先制技等)と脆い面がある。ステロ展開が前提となりそうだがケーシィ(+ユニラン)はマジックガードで襷を維持してくるので注意が必要。

トリックルーム

 ユニランナックラーが主軸。マジックガードで安定したトリラーのユニランでトリル展開、その後鈍足高火力のナックラーをぶつける。上記の通りユニラン自身が高火力アタッカーとして機能するので、トリルターンが無駄になりづらい。それを加味してもやはりシングルでのトリルは短いのでトリル切れ後の展開が肝要。

③積み戦法

 強力な積みアタッカーで全抜きを狙う。候補となるのはアチャモ始動の加速バトン、ニョロモのはらだいこアクジェ、ポリゴンのZテクスチャーあたり(後述)か。バトンは手番を多く要する都合上くろいきりやのろいに弱い、はらだいこは襷ケーシィにストップされやすいなどの問題点もある。

④Zテクスチャーポリゴン

 どの構築にも入りうる最強格の駒。Zテクスチャー=輝石なのでたとえ弱点をついても容易に倒せなくなる。ただしポリゴンZほどのSがないために「上をとってすべてワンパン」よりも「敵の攻撃を耐えながら反撃で落とす」ルートになりそう。そのため毒やのろいを打たれる場面が発生しうることには注意。

 タイプの変更先は①でんき・ゴースト(一致技の通りが良い、でんきは麻痺しない)②どく(相手のどくどく対策、どくどくから変化)③はがね(②と同じ、アイアンテールから変われるが技の通りが悪い)あたりが候補か。

⑤どくびし

制限ルールで強くなりがちなどくびし。このルールならケロマツフシデで撒いていくことになるだろう。撒いた後は高速ポケモンエレキッド、ケーシィ、ゴース等)でみがまもするか、高耐久ポケモン(ポリゴン等)で回復しながら相手の消耗を待つことになるだろう。どくびしの効かないポケモンヨマワル、ゴース、ケーシィ、ユニランヒトツキ、コイル等がいる。それらへの対策も必須だろう。

 

5.前編まとめ

 ポリゴンが強い。ポリゴンというバランスブレイカーをいかにして相手取るかが重要だと思った。後編では使用構築、対戦の様子などを書いている。

では。